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【百人一首と和菓子】雫
2017年06月28日

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<【百人一首と和菓子】ってどんなコラム?>



お菓子について

月を見ると、自然に涙が流れてくるという様子をお菓子にしました。
水色のこなしを雫形にし、こぼれる落ちる涙を、
柚子風味の錦玉羹をピンクのこなしで包むことで、内に秘めた恋心を、
黄色い中餡で、涙目で眺めた月を、
それぞれ、表現しています。


豆辞典 86 
西行法師(さいぎょうほうし)
 西行という名前は、聞いたことがある人が多いでしょう。歌人として有名です。西暦1118~1190年、ちょうど、平安時代と鎌倉時代のはざまを生きた人です。佐藤義清(のりきよ)という名前で、北面の武士だったのですが、23歳で出家します。理由は、近親者の死だとか、かなわぬ恋だとか言われますが、実際のところははっきり分かっていません。妻と幼い娘を捨てての出家だったので、よほどの理由があったのでしょう。
 百人一首の編纂者の藤原定家、80番の歌の作者である待賢門院堀河、87番の歌の作者である寂蓮法師などと交流していました。

 さて、歌の方ですが、
 嘆き悲しめといって、月が私に物思いをさせるのか。いや、そうではなく、恋の思いのためだけれど、まるで月のせいでもあるかのように、後から後からこぼれ落ちる私の涙であることよ。

 というような意味です。
 『千載集』という和歌集の恋の部にも入っている歌です。月を見ながら涙を流す人の横顔が目に浮かぶようです。出家する前、つまり、20歳くらいの若者のときに作ったもののようですが、涙があふれてとまらないのは、いったいどんな心境だったのか......。


このコラムの担当者

和菓子班の看板娘
加納みどり

辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希

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