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「ウィーン研修日記」 Haustorte ハウストルテ

ウィーン研修日記
連載おやすみ中

2010.02.18

どうも。田中です。

今回は、Haustorte ハウストルテの紹介です!
Hausとは、単純に言うと「家」という事になります。
という事は、Haustorte ハウストルテとは、そのお店のスペシャリテという事になります。
もしくは、そのお店の名前が付いている場合は、そのお店の自信作という事になります。
日本のお菓子屋さんでも同じですね!
そんなウィーンのお菓子屋さんのスペシャリテの紹介です!

まずは、私が研修しているハイナーの、その名もHeiner-Haustorte ハイナーハウストルテです!

チョコレートベースのクリームに生地が5枚(ドボシュ生地黒3枚、白1枚、エスターハージーマッセ1枚)、そして、アンズのお酒とアンズのピューレベースのシロップをたっぷり染み込ませます!
アンズは、このお菓子に限らず、本当によく使います。(特にジャムの状態で)
クラプフェン(ドーナツのようなパン)の中身、ザッハトルテに、エスターハージートルテ・・・・メインにならなくても、最強のウィーン菓子の助っ人です!
ウィーンでは、アンズの事を、マリーレンと言います。このマリーレン氏、助演女優賞獲得です!!
ちなみに、このハイナーハウストルテのお値段は、3.40ユーロです!

お次は、有名どころではないホテルザッハ!
ホテルザッハと言えば、泣く子も黙る・・・ザッハトルテ!!!

ザッハトルテといえば、その昔、ホテルザッハとデーメルとで裁判沙汰になった事は、なかなか有名な話です。
裁判は長々10年間ほどかかったそうです!!
その為でしょうか?なんだか、戦い抜いてきた風格すら感じる気がします!!
ちなみに、このザッハトルテのお値段は、4.80ユーロです!

ホテルといえば、ホテルインペリアル!
ホテルインペリアルと言えば、「ザッハトルテよりインペリアルトルテの方が好き!」と言う日本人観光客も多いそう・・・インペリアルトルテです!!

残念ながら、断面が見えません・・・・(涙)
ミルクチョコレートベースのお菓子です!しっかりとした食感があります。
インペリアルトルテは、最近では、ウィーンの街中のお土産屋さんでも買えます。時代ですね・・・・。
ホテルも超一流なら、接客も超一流!セレブな気分を味わいたい人必見です!!
ちなみに、このインペリアルトルテのお値段は、4.80ユーロです!

こちらは、ゲルストナー!
そして、ゲルストナーのハウストルテは・・・・

こちら!チョコレートベースのクリームとナッツベースの生地のお菓子です!
生地とクリームがとても馴染んでいて、柔らかい食感です!
きっと、このお菓子を嫌う人はあまりいないのではないか・・・・というような印象のお菓子です。
チョココポーに覆われて、シュテファニートルテの兄弟か?と思いましたが、メレンゲ生地ではありませんでした。
ちなみに、このハウストルテのお値段は、3.50ユーロです!

こちらは、オーバーラー!
そして、オーバーラーのオーバーラークラバドトルテです!!

こちらのお菓子は、ミルクチョコレートとナッツ系の生地の組み合わせです。
個人的に、ミルクチョコレートがかなり好きなので・・・・・ニヤリ。
オーバーラーの店舗は、今では、10店舗ほどあります。人気店です!!
人気の秘密は、味はもちろんだと思いますが、ウィーンならではの伝統的なお菓子もありつつ、最先端のお菓子もかなり多いという所ではないかな・・・と感じます。
ちなみに、このオーバーラークラバドトルテのお値段は、3.50ユーロです!

こちらは、1794年創業の老舗カフェ・モーツァルト!
そして、カフェ・モーツァルトといえば・・・・

モーツァルトトルテです!
チョコレートとほんのりピスタチオ風味のお菓子です!
カフェ店内に、お菓子のショーケースがあるのですが、これぞウィーン菓子!!と言った感じのお菓子がずらりと並んでます!!!・・・・ちょっと興奮!!店内の内装もゴージャスです。
コーヒー系の飲み物の種類がかなり沢山あります。メーニューに写真が載っているため(小さくですが)とても選びやすいです。
ちなみに、このモーツァルトトルテのお値段は、4.40ユーロです!

こちらは、ハイナーの本店に程近い伝統的カフェのカフェ・ディグラス!
そして、カフェ・ディグラスの・・・・

デグラストルテです!
シフォンケーキのような生地に、イタリア菓子のズコットのようなクリーム。大きいですが、軽めなケーキです!
とてもゆくっりとした時間が流れているように感じるカフェです!
ちなみに、このディグラストルテのお値段は、3.40ユーロです!

ハウストルテに限らずですが、ウィーン菓子には、チョコレートとへーゼルナッツを非常に多く使います(もちろん他にも使う材料はたくさんあります)。組み合わせとしても、万人ウケする王道中の王道!!日本人ウケも良いはずです!!
ただ、ここウィーンにいて不思議だなぁ・・・と感じる事が。
お菓子の甘さの好みは、日本人とオーストリア人の方、そこまで大差ない気がしますが、塩味の好みは・・・・かなり違う気がします。不思議です。個人差もあるとは思いますが。

では。