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連載コラム 半歩プロの西洋料理
「半歩プロ」をテーマに家庭でできる西洋料理を紹介するこのコラム。まずは個性豊かな担当シェフの声をどうぞ。「フレンチって難しくないよね」「語るで〜!」「対談がしたい!」「研修先のレストランではなー」。えー、お話し中すみません、それは「家庭でできる」料理なんですよね?みなさーん、聞いてますかー?だからテーマがあるんだってばっ!守って下さいよ〜っ!
フライパン1枚でフランス料理を!
今から5年ほど前に、フランスで働く機会があり1年半ほど滞在しました。
フランスといえばフランス料理。フランス人は豪華な料理を毎日食べていると思っている人も少なくないんじゃないでしょうか。でも想像とは違い、実際は意外に質素な食事なんです。

(写真上)フランスのじゃがいもは10種類以上ある(写真下)フランスはチーズ王国朝はたっぷりのカフェ・オ・レにクロワッサン。これは想像通り。昼は学校に行っていた子供たちが、いったん家に戻ってきて、肉か魚を焼いたり煮込んだりしたものに、つけ合わせの野菜。特にじゃがいもが大好きなフランス人は、フライドポテトやポテトグラタンをどっさり添えて食べる場合が多いんです。そして夜は、ベーコンなどが入ったサラダと野菜スープとフランスパン。次にメインが出てくるだろうと待っていると、チーズが出てきてそれで終わり。えっ、これだけ!と初めての時はびっくりしてしまいました。
家庭により多少の差はありますが、これがフランスの家庭の一般的な食事スタイルです。とても豪華とは言えませんが、野菜、チーズ、バター、パンなど、どれをとってもおいしく満足いく食事でした。

その食卓を支えているフランスの市場では食材がとても豊富です。例えば野菜は日本よりだいぶ安く、色々な種類のものが量り売りされます。サラダ用の葉っぱ類などは10種類位はいつも並んでいます。バターは日本では有塩と無塩の2種類位ですが、フランスではそれ以外に、発酵しているもの、農家産や有名産地の極上もの、また形状も大きな塊で切り売りされるもの、板状のものなど、とにかくたくさんの種類が並んでいて、どれを買おうかと迷ってしまいます。肉も牛、豚、鶏は当たり前で、馬、羊、いのしし、きじ、鳩、うずら、うさぎなどがずらりと並んでいます。

市場で売られているうさぎうさぎは皮をはがされた状態で売られているので、日本人のほとんどは、初めそれが何なのか分からない様子。そしてうさぎだと分かると、だいたいの人は「かわいそう」という言葉を口にします。
でも私は、「私の地元と同じだ」と思いました。私は山形の出身なんですが、年末になるとお正月のご馳走用として、スーパーなどの肉売り場にうさぎが並んでいました。私が小さい頃は、母もうさぎを買ってきて、家の台所でさばいて切り分け、お雑煮に入れたり、竜田揚げにしたり、レバーを醤油と砂糖で甘辛くたいたりしていました。残念ながら今は、うさぎを育てる人や食べる人がいなくなってきているので、ほとんど売られていません。

フランス人はうさぎが大好きな国民で、週に1回は、焼いたり、軽く煮込んだりして食べる家庭が多いそうです。今回はその中でも特においしい、うさぎのマスタード風味を紹介します。と言いたいのですが、日本ではうさぎは手に入りにくいので、肉質が似ている鶏肉を使って作る方法をご紹介します。しかもフライパン1枚でできちゃいます。ぜひ一度試してフランス気分を味わってみてください。


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ 鶏肉のマスタード風味

切れ味鋭い毒舌屋
人物 大滝 絵美
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