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『メツゲライ クスダ』は、自家製ハム・ソーセージの専門店。入り口の先にある大きなショーケースには、大小さまざまなソーセージやハム、その他様々な商品が陳列されています。その数は定番商品と週替わりの商品を合わせて常時50種類ほどで、そのレパートリーは年間で400種類以上になるとのこと。ご主人の楠田裕彦さんは、それらすべてのアイテムをお一人で手がけられています。
楠田さんのご実家も同じく食肉加工業を営まれています。楠田さんは幼い頃から家業を手伝っておられましたが、自分の将来の仕事として具体的に意識し始めたのは高校1年生のとき。「父親の机に置かれていたドイツのハム・ソーセージ作りの資料を何気なく読んでいるうちに“メツゲライ”(ドイツ語で自家製ハム・ソーセージの専門店の意味)の世界に惹きつけられて、本場で学びたいという気持ちが沸々と湧いてきました」とのこと。高校卒業後、まずは神戸のフランス料理店やイタリア料理店で約5年間勤務し、食材の知識を学びつつ渡独の資金を集められました。その後、単身ドイツへ渡り、本場の“メツゲライ”で研鑚を重ねる傍ら、時間を見つけては地元のレストランやパン屋で研修し、積極的にドイツの食文化に触れる生活を4年間過ごされました。また、勤務先のバケーション中にはフランスやイタリア、スイスの食肉加工店でも研修するなど、ドイツを中心にヨーロッパ各地の食肉加工技術を幅広く学ばれました。帰国後は、鹿児島県内にある食肉加工店での勤務を経て、2004年6月に満を持して『メツゲライ クスダ』をオープン。「ヨーロッパ各地で学んだ伝統的な製法をできる限り忠実に守り、現地の味を、現地と同じスタイルで提供していきたい」と楠田さんの意欲的な姿勢は、ヨーロッパ修行時代とまったく変わりありません。
『メツゲライ クスダ』はオープンしていよいよ4年目に突入します。今や地元の方はもちろんのこと、噂を聞きつけた遠方の方、さらには同業者からも注文が入るほどの評判です。パテやリエットなどの馴染みのある商品からアンドゥイエットのような個性の強い商品を求める方まで、幅広い顧客層から支持を得られています。次のページでは、楠田さん特製のハム・ソーセージをご紹介します。
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