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今月のZOOM UP - The special edition of a restaurant
ZOOMUP 第16回 大阪・富田林『和菓子工房 あん庵』【2006.09.28】
日常の中で気軽に楽しむ和菓子/ 『和菓子工房 あん庵』 ◆喜志店 大阪府富田林市喜志町3-10-5
電話 0721-25-1102
営業時間 9:30〜19:00
定休日 水曜日

◆羽曳が丘店
大阪府羽曳野市羽曳が丘西1-4-53
電話 072-950-1122
営業時間 9:30〜17:00
定休日 水曜日

URL http://www.w-anan.jp/
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「和菓子は茶道にも通じるもの。ですから、和菓子で1つ500円近くするような芸術品のようなものもあります。もちろんこうした和菓子のもつ伝統文化も大事なのですが、もっと身近に触れ合う人数が増えない限り、この文化は衰退していくでしょう。まずは“広く浅く”でも構わないので、和菓子を日常的に楽しんで頂きたいです」

 と、松田さんは語ります。TVチャンピオンへの出場も、より新しいことへチャレンジしていく姿勢の表れではないでしょうか。こうして誕生した和菓子の数々は、ひとつ100円から。ほとんどの商品が180円までです。好きなお菓子を好きなだけ、というコンセプトなのでなるべくバラ売りにしているそうです。

 さて、和菓子の命とも言えるのは、何といっても餡になります。基本となるのは、やはり小豆で作られる、こし餡と粒餡ですが、『あん庵』では和菓子の種類によって餡の小豆の種類や砂糖も変えているのだそうです。

「同じ材料とレシピを使っても餡の味わいは人によって異なります。一人ずつ筆跡が異なるように、餡の炊き上がりが違う」

 と、松田さん。餡はできるだけ、強火で混ぜすぎずに炊き上げるのが良いのだそうです。また、砂糖の粒がうまく小豆にからまずに大きな砂糖の粒子が残ると重くてベタつく餡になってしまう。上手に炊き上げた餡は、舌にのせた瞬間にさっと溶けて、あっさりとおいしい餡になるのだそうです。
 こうして丁寧に炊き上げた餡は様々な和菓子へ変身します。そして、あくまでも食材本来の味わいを引きだすのが基本。香りも桜の花の塩漬けや、葉でくるむことによって、花や葉の香りを移すなど、自然のものを使用します。洋菓子がリキュールや人工的な香料で香り漬けをするのとは対照的なものです。
 そして、お菓子は見た目も重要な要素ですが、松田さんのつくるファンシーなお菓子は見るだけでもとても楽しいもの。これからの季節、お月見団子は定番ですが、秋ならハロウィーンにちなんだものも登場。かぼちゃやオバケ、魔女を模ったものも登場。洋菓子が食べられないお子様のためには、予約制でケーキのようなスタイルに仕上げることもできるそうです。  どの和菓子も口に含むと、ほっと広がる甘くて優しい味わい。秋の一時をますます盛り上げてくれます。
 

カフェ・オレ大福 抹茶・オ・レ大福 各130円
 柔らかなお餅の中身は、コーヒー餡、抹茶餡にプラスして生クリームもプラス。日本茶にはもちろん、紅茶やコーヒーともよく合う味わいです。



なめらかプリン 250円
 アングレーズソースを寒天で固めた新しい味わいのプリン。とろりとした舌触りになるように配合に工夫があります。黒蜜をとろりとかけてお召し上がり下さい。



梅玉露 1箱9個入り 1000円  2004年度TVチャンピオン優勝作品
 梅の花をかたどった見た目も可愛らしいピンクの和菓子。梅の風味がさわやかで、すっきりとした味わいです。日本茶や昆布茶と合わせて。

栗どら焼 130円
 ふっくら焼き上げたカステラに粒餡と栗が挟まれたどら焼。しっとりとした食べ応えのあるお菓子です。濃い目のお茶が合います。

栗むし羊羹 1000円
 上品な餡のおいしさがストレートに伝わる栗むし羊羹。あっさりとした口どけの良さをお楽しみ下さい。

三色団子 1本100円 2002年度TVチャンピオン優勝作品
 桜・柚子・よもぎの3種の香りが楽しめるお団子。ほっと和めるシンプルで素朴な味わいです。
【ライター・プロフィール】
石田 千代:
エコール・キュリネール辻日本料理専門カレッジを卒業後、フード系編集プロダクションへ就職。後に(株)フードリンクへ転職し、「飲・食・店」新聞フードリンクニュース 編集長として勤務。2005年1月より、家庭の事情で、東京から大阪へ生活拠点を移し、フリーランスのフードライターとして独立。現在、月刊食堂、居酒屋(発行 柴田書店)、日経レストラン(発行 日経BP社)、dancyu(発行 プレジデント社)等に執筆中。おいしいものを求めて、関西美食道を邁進する日々。
 
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