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ニュースリリース

辻静雄生誕80周年記念「第4回辻静雄食文化賞」受賞作・受賞者発表

プレスリリース
辻静雄食文化財団

2013.05.10

辻調グループでは、食文化の発展をめざし、食分野の教育と研究に生涯を捧げた辻調グループ創設者・辻静雄(1933~1993)の志を受け継ぎ、2010年に「辻静雄食文化賞」を創設いたしました。

本賞は、我が国の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指してその目覚しい活動を通じ、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、これを顕彰するものです。
また、2012年からは新たに専門技術者賞を設け、作り手として食文化の発展を支える調理、製菓の技術者を顕彰しております。

本年2013年は、辻静雄の生誕80周年にあたります。この節目の年にあたり、第4回目を迎えた辻静雄食文化賞をよりいっそう意義深いものすべく、かねてより選考をかさねてまいりました。
第4回辻静雄食文化賞は、以下の通りとなります。

<第4回辻静雄食文化賞>
NHK「きょうの料理」とNHKテキスト「きょうの料理」

【受賞理由】
テレビというメディアとともに半世紀以上の歴史を刻み、番組とテキストを通して料理の情報を発信することによって家庭料理の水準を支えてきた功績を改めて確認し、評価されました。料理ジャンルの垣根を超え、世代をつないで伝えられてきた多様な知識と技術は日本の食文化の豊かさの証と言えます。明日の日本の食卓を考える上でも貴重な糧となり、大きな可能性を秘めています。


<専門技術者賞>
成澤由浩氏 (レストラン「NARISAWA」オーナーシェフ)

【受賞理由】
世界のガストロノミーと常に深いかかわりをもち、その大きな潮流の中で徹底的に自分の料理を考え抜く姿勢は見事で、日本の食材を使い、日本人ならではの、日本でしか成立しない料理を実現していることを高く評価されました。社会と積極的にかかわりながら、料理とレストランという空間を通して独自の世界観を表現する成澤シェフの姿は後進に与える影響力も多大です。


第4回辻静雄食文化賞 選考委員会(敬称略)
委員長:石毛直道(国立民俗学博物館名誉教授)
委員:
鹿島茂(明治大学教授
阿川佐和子(作家)
福田和也(慶應義塾大学教授)
西山嘉樹(文藝春秋ライツ管理部)
辻芳樹(辻調グループ代表)
八木尚子(辻静雄料理教育研究所所長)

専門技術者賞・選考委員
門上武司(「あまから手帖」編集顧問)
犬養裕美子(レストランジャーナリスト)
君島佐和子(「料理通信」編集長)
柴田泉(フードジャーナリスト)
山内秀文(辻静雄料理教育研究所研究顧問)