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食のコラム&レシピ

【ビバ!!べバレッジ】「スムージー」の世界

11<飲料>ビバ!!ベバレッジ

2009.10.07

<【ビバ!!べバレッジ】ってどんなコラム?>

初めて「スムージー」と言う飲み物を知ったのは、カフェのドリンクを紹介した本でした。ピンクやパステルイエローなど色とりどりの飲み物がガラスコップに入っている様は、何とも穏やかで、見ているだけでさわやかな気持ちになりました。

「スムージーsmoothie」とはなめらかな口あたりからつけられた名前で、ヨーグルトや牛乳、豆乳に氷と野菜や果物を加えてミキサーにかけた飲み物です。

それまでにカフェで「シェケラート」は飲んだことがありました。これはエスプレッソコーヒーをシェーカーで一気に冷やした飲み物です。エスプレッソコーヒーの香りやコクをシェーカーで作り出された泡と共に楽しむもので、コーヒーの香りや味をストレートに感じるものでした。
これに対して「スムージー」は、果物と氷、ジュース、牛乳などの材料を複合的に使用することで、味にまとまりを出していると点が違うと感じました。

スムージーの材料は、まず果物です。フレッシュでも冷凍でもよく、りんご、キウィ、桃、マンゴー、オレンジ、いちご、フランボワーズ、パパイヤなど、たいていの果物が使えます。
次に、液体として牛乳やヨーグルトなどの乳飲料。風味をつけるのにコーヒー(出来れば香りやアフターテイストの強いエスプレッソコーヒー)、紅茶(液体濃縮タイプ)、ココア(牛乳などの乳飲料で液体にしたもの)などを加えてもよいでしょう。
氷は、家庭用冷凍庫で作ったものは氷温が高いので溶けやすく、なめらかなスムージーになりにくいので、出来れば市販の氷が適します。しかし、市販の氷はかなり硬く、家庭用のミキサーでは氷の粒子が細かくならないことがあります。この時は氷を入れずに市販のシャーベット(いちご/メロン/ピーチ/りんごなど)やバナナを冷凍して使用すると、なめらかな状態になり、味や香りの補いにもなります。
また、ジュース類は濃度調整や酸味のバランスを整えるのに、シロップ(ピーチ/いちご/メロンなど)は香りや甘味の補いに適します。コンデンスミルクは少量使用することで甘味とクリーミーさを補うことが出来、味をまとめる役割をします。ジャム(マーマレード/柚子/いちごなど)を少量使用することで味のアクセントになります。

■スムージーの材料例
①りんご(アップルジュース/キャラメルシロップ/りんごジャム/氷)
②キウィ(キウィ/レモンシロップ/グレープフルーツジュース/柚子ジャム/氷)
③ピーチ(黄桃の缶詰/ピーチシロップ/オレンジジュース/レモンジュース/氷)
④マンゴー(マンゴーの冷凍/マンゴーシロップ/オレンジジュース/レモンジュース/氷)
⑤オレンジ(オレンジジュース/マーマレード/氷)
⑥いちご(いちごの冷凍/牛乳/コンデンスミルク/いちごジャム/氷)
⑦フランボワーズ(フランボワーズの冷凍/牛乳/ヨーグルト/コンデンスミルク/氷)
⑧パパイヤ(パパイヤの冷凍/レモンシロップ/オレンジジュース/氷)
⑨コーヒー(エスプレッソコーヒー/牛乳/コンデンスミルク/氷)
⑩紅茶(液体濃縮タイプの紅茶/牛乳/コンデンスミルク/氷)
⑪ココア(牛乳でのばしたココア/コンデンスミルク/氷)

スムージーは作る側のアイデア次第でいくらでもバリエーションができます。工夫すれば家庭でも作れるので、お好みの材料を使って、自分だけのスムージーを作ってみるのはいかがでしょうか。

<コラム担当者>
マエストロ 寺尾雅典

<このコラムのレシピ>
ピーチスムージー

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