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【半歩プロの西洋料理】ある休日の出来事・・・
2011年10月19日

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<【半歩プロの西洋料理】ってどんなコラム?>

 

仕事から帰ってきた僕に息子が笑顔で「こんなんがこんなんになってんで~」と言ってきました。何の事だかわからない僕に「テレビでパン生地を作ってたの。その発酵が楽しかったみたいで、ずっと言ってるのよ」と妻から声をかけられました。うれしそうに笑っている顔を見ながら「わかった、パパと一緒にパン作ろうね。こんなんがこ~んなんになるよ」と息子にパン作りを約束しました。その日の出来事のことを書いてみます。

 

ある日の夜更け、2歳になる息子とリビングでゆっくりしていた僕。3ヶ月の娘はベビーベッドですやすやお休み。妻はキッチンで食事の後片付け。どこにでもある一般的で和やかな家族の風景であった。しかし、その家族に突然の悲劇がやってきた・・・

 

「キャ~!!明日の朝のパンが無い!!」

 

そう、この妻の一言で僕が次の日の朝から大変な思いをするとは。時間はすでに夜の10時を回っている。これから買い物に出かけるのも厄介だし。どうしたものか・・・

 

「明日休みだし朝一番で買いに行けば?」と僕が言う。「でも面倒だし、子供がいつ起きるかわからないしね。」と妻。このとき僕はもう眠くて何をいっているのかわからない状態だった。「ドライイーストあるならパン練ったら?僕寝るよ。」妻の目が光ったのをかすかに感じながら、僕は布団に入った。今日も一日ご苦労様。

 

・・・次の日・・・朝6時。昨日のことが走馬灯のように僕の頭をよぎった。

 

 「しまった!余計なことを言うんじゃなかった!」しかしこれも後の祭り。しぶしぶ僕は起き上がりキッチンへ。そう、妻は僕が言った「寝る」「練る」と聞き取ったのだ。顔を洗って早速材料集め。パン用の小麦粉、ドライイースト、塩、砂糖、オリーブ油。フォカッチャを作り始める。生地の材料を混ぜ合わせ、ひとまとめにしたら生地をテーブルにたたきつけていく。「バンッ!バンッ!」と言う音と共に、子供たちや妻がかすかに動く。

 

作業に夢中になっていると突然「パパ何してるの?」不意を付くように息子の声が聞こえる。振り返ると満面の笑みで僕を見つめる。「パン作ってるの」と言い返す僕。「誰のパン?」と息子。「みんなのパン」と言い返す。「誰のみんなのパン?」と意味不明の言葉・・・これじゃ次の作業ができない。仕方なしに息子を抱き上げる。息子を横に置きながら作業を続ける。作業を見つめる息子。なんだか変な気分だ。

 

 「パパ、何してるの?」「パパこれ何かな~」などと矢継ぎ早に質問してくる。忙しさのあまり無視すると「エ~ン、ママ~!」とまだ寝ている母親の元へ。時間は朝6時30分。3ヶ月の娘も息子の声で起こされたようで、不機嫌そうに大泣き!「妻よ、早く起きてくれ」と願いながら、子供たちをあやす。妻が起きてきて寝ぼけ眼で一言。「実は作業してるの知ってたのよ。」

 

「何だと~~~~!」と心の中で叫ぶが、子供たちの泣き声と中途半端な作業が気になり声にならない。やっと出た言葉が「エッ?起きてたん」だった。「実は寝たの5時ころなの」と妻。「夜中ぜんぜん寝てくれなかったからずっと抱えながらミルクあげてたの。」と泣きじゃくる娘を見て笑顔で答える。「そうだったのか。ごめん、起こしてしまったな」そう心で謝る僕。 子供たちの世話を妻に任せ、僕はキッチンで作業を再開。発酵上がりの生地のガスを抜くためパンチングをしようとするが、「僕もする~!」と入り込んでくる息子。少しだけ生地を分けてやり、一緒に作業をすることに。父親と同じことができるのがうれしいのか、それとも生地で遊んでいる事がうれしいのかわからないが、満面の笑顔で「パン、パン」と言いながら生地をたたく息子。でもいったいどっちのパンなんだ?食べる「パン」なのかたたいている音の「パン」なのか。分割・成型も終え、二次発酵開始。息子は楽しそうにパン生地を眺めている。朝早くおきて眠くないのか? その後の作業も何とか終わり、無事にフォカッチャが焼きあがった。みんなでちょっと遅めの朝食タイム!

 

フォカッチャを半分に切り、切込みをいれ、ピタパンのようにし、中に具材を詰める。家族三人楽しい時間を過ごした。ただミルクしか飲めない娘は恨めしそうに見つめていた・・・

 

お昼は子供の好きなパスタでも作ろうと思い、キッチンに立つ。ファルファッレがあったから、それで野菜と一緒に和えてみよう。早速、作業開始。子供たちは妻が面倒を見てくれると言うことなので一安心。息子の好きなブロッコリーやカリフラワーなど使い、トマトソースで煮込む。パスタをゆで、ソースと和える。熱々をみんなで食べよう。そう思ったとき、息子から意外な言葉が・・・

 

パスタを見つめ「パパ、これな~に?」と。ファルファッレとは蝶と言う意味があるので、そのまま僕は「蝶々さんだよ」と伝える。すると彼は「パパ~蝶々さん食べたらダメ!」と一言。しかし、自分はおいしそうに口いっぱいにしながら笑顔で食べている。子供って得だな・・・娘はミルクをいっぱい飲んだのだろうか、笑顔を浮かべながら静かに寝ていた。

 

 今回はフォカッチャをサンドイッチにしてみました。具材は皆さんの好きなものを詰めてください。フォカッチャをハンバーガーなどのバンズくらいの大きさにつくりその間に挟んでも良いのでは?また、ファルファッレも手打ちのパスタ生地でも作れますから、ぜひ一度作ってみてください。

このコラムの担当者

前田 賢

このコラムのレシピ

フォカッチャサンド

ファルファッレ、野菜のラグー和え

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