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食のコラム&レシピ

【好吃(ハオチー)!中国料理】思い出の鶏鍋 in台北

06<中国>好吃(ハオチー)!中国料理!

2010.12.11

<【好吃(ハオチー)!中国料理!】ってどんなコラム?>

塘:今回は、新しくコラムを担当する若手が登場します。

畑川:初めまして。今回が初登場になります畑川です。以前、コラムを掲載されていた池田先生と同じく「ABCおしゃべりクッキング」の助手をさせて頂いています。趣味は年に2回は行く中国旅行なので、諸先輩方から伝授して頂いた知識や技術と自分の目で見てきた料理を融合させて、紹介出来ればと考えています。どうか宜しくお願い致します。

塘:まったくうちの若手は中国旅行が好きだね。自分の知識の向上のため、惜しみもなく、ぱあっと金を使ってしまう。若さだね。でもでも、こういうの好きだな。今回はどんな話をしてくれるの?

畑川:はいっ!今回は台湾で食べた鶏鍋の話をしようと思います。今回紹介する料理は寒い冬にぴったり。その名は「濃厚鶏ガラスープ鍋」なり!コラーゲンたっぷりで、尚かつ野菜たっぷりの美容鍋とでも言っておきましょうか。この料理は昨年末に訪問した台湾で食べさせてもらった料理をベースにして、自分なりのアレンジを加えてみました。原形はこんな感じです。

塘:一見、鶏しか入っていないように見える。しかも丸鶏のまま、豪快だ。どんな味がするのかな?

畑川:はい。まさに鶏しか入っていませんでした(笑)。でも、味は至極の美味で、食べ終わるころには唇が張り付きそうになる程、濃厚なんです。いやぁ~、思い出すだけでヨダレが出てしまいそうです。


驥園川菜餐廳 台北市敦化南路一段324號

こちらがそのお店です。台北では有名で、予約なしでは入店出来ないと言われました。ホテルで予約してもらっての来店となりました。お店に入ると、待合室の正面にアッと驚く光景が広がります!

土鍋、土鍋、土鍋、土鍋、土鍋、土鍋、土鍋、土鍋、土鍋・・・。何個あんねん!これは厨房の入り口から見えたほんの一部ですから、びっくりですよね。さすがは中国!スケールが違います。1つの土鍋で5~6人分はゆうにありますから、お客の人数も驚きです。実際に頂いた時にはサイドメニューでバランス良く野菜料理なども食べましたが、今回はアレンジを加えて鶏鍋だけでも野菜をたっぷり取れるようにしたので、どうぞ召し上がれ♪

塘:ざっと数えたら30個ある。すごいじゃない、相当の人気店だね。

畑川:あっ、そうそう。最後に掲載が年末との事ですので、台北のカウントダウンを紹介したいと思うんですけど。

塘:ほっほう~。日本と違って爆竹でも鳴らすのかい。

畑川:それもあるけど、とてつもなく派手なのです。それは「台北101」という超高層ビルのカウントダウンのイベントです。

これはとても有名で、それを目当てに観光に来る外国人だけで年末の桃園空港は賑わっています。その時の旅行は食べ歩きのみならず、このイベントへの参加も目的でした。

台北市にある「台北101」は高さが509.2mあり、地上101階建てです。基本はオフィスビルなのですが、中にはおしゃれなショッピングモールや高級感漂うレストラン、そして、時速60キロ程で上昇出来るギネス認定(2004年)のエレベーター、地上89階には台北の夜景が見渡せる展望台があります。

そして、このタワーはカウントダウンが終わり、新年を迎えた瞬間にこんな風になるんです!

塘:うおっ、これはテロかっ!

畑川:そう、爆発してしまいました(笑)。なーんてね。これは年末年始の記念イベントで、台北101の各階から数分間で約2万2000発の花火を打ち上げているんです。これを見るために遠路はるばる台北を訪れる方が非常に多いそうです。2005年から毎年行われているイベントらしく、僕が参加した時でちょうど5周年だったそうです。やはり台湾の新年のお祝いは、花火や爆竹なんですねぇ。タワー周辺のお店や民家でも花火を上げて祝っていました。凄まじい爆音と白煙のクライマックスはと言うと、、、。

見えますかねぇ?ビルに「2010 Taiwan UP」の文字が浮き上がっていました。自分自身、海外で新年を迎えるのが初めてだったので非常に感動して、テンションが上がってしまいましたね。その後は知らない人でも、分け隔てなく「新年好!」や「新年快楽!」なんて言い合ったりして、街中で新年を祝っていました。今年の正月も合言葉は「新年好!」か「新年快楽!」で決まりですかね♪

塘:ハイテンションな感じ、僕にも伝わりました。しかし、どうやって花火を上げるのでしょう。まさか花火の束を大勢で持っているのでは。たぶん、人数は108人。そして、カウントダウンのタイミングを合わせて火をつける。どかーん!

畑川:煩悩ですか!いったい何のために?第一に人が持ってちゃ危なくない?

塘:う~ん、恐るべし台湾、侮りがたし。正月にかける情熱がまったく違う!

畑川:だから違うって!

<コラム担当者>
畑川 豊

<このコラムのレシピ>
濃厚鶏ガラスープ鍋

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