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【ラ・ミーア・マンマ!イターリア!】リモンチェッロでチョロっとほろ酔い
2010年03月24日

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<【ラ・ミーア・マンマ!イターリア!!】ってどんなコラム?>

そろそろ暖かくなってきました。わくわくする季節ももうそこまで来ていますね。ただ今回は春を通り越して、夏にぴったりのお酒をご紹介します。 

その名も『リモンチェッロ』。皆さんも名前くらいは聞いたことがあるかと思います。このお酒、よくイタリア料理店で見かけますよね。きれいなレモンイエロー色をしていますが、見かけによらず、アルコール度数は30度!冷凍庫に入れておいても凍らないんです。このお酒、いつ飲むかをご存知ですか。実は、食後酒なんです。強~いアルコールには、ついつい食べ過ぎてしまった重い胃を適度に刺激してくれる働きがあるのです。


リモンチェッロ

その他にも、レモンは脂肪の吸収を抑えてくれたり、レモンに含まれるクエン酸にはカルシウムを吸収しやすい形にしてくれる『キレート作用』や、殺菌作用なんかもあるのです。普段は揚げ物等の横に申し訳なさそうにちょこんといるレモン君ですが、実は私たちを助けてくれるヒーローなんですね。

さて、レモンと聞いてイメージする国はどこでしょうか。やはりアメリカでしょうか。それもそのはず、日本に入ってくるレモンの64%はアメリカ産です(2008年)。ですが、アメリカ大陸にレモンが伝わったのは大航海時代の1493年、ヨーロッパから持ち込まれました。この時代、レモンは壊血病の予防に利用されていたんですよ。では、ヨーロッパへはどこからたどり着いたのかというと、原産地とされる中国・インドからアラブ人によってもたらされ、十字軍によって広められたといわれています。ただし、レモンの仲間であるシトロンは、旧約聖書に登場するほど古くから親しまれていました。

こうして世界を旅したレモンが日本にたどり着いたのは1873年、明治時代のことです。その後、レモンの栽培に適した和歌山、広島へと広まり、今では国産レモンの62%が広島で収穫されています。そして国産レモンの旬は地中海の太陽とは似ても似つかない寒い冬の時期なのです。

そして、もう1つ思い浮かべる国はというと、イタリアではないでしょうか。イタリアでは、シチリア島や映画で一躍有名になったアマルフィ、ナポリ湾周辺で栽培されています。そして今回ご紹介するリモンチェッロはこの地域の特産品です。この地域では、家庭ごとにリモンチェッロが作られているそうで、イタリア版の梅酒ってところでしょうか。

作り方はごくシンプルなのですが、レモンの果肉も果汁も使いません。使うのはなんと皮なんです。それも大量の皮を浸け込みます。皮をアルコールに浸け込んで、シロップと割ったものを冷凍庫で冷やして、夏の暑い時期にクイッと一口!想像しただけで爽やかな気分になります。ん~早速飲んでみたい!でも一つ心配が…。柑橘類には農薬などがかけられているのでは…と思った方もいるのではないでしょうか。私達は学校で、柑橘類の皮を使用する際は、食品用の洗剤を使ってぬるま湯で洗うことを勧めています。

国産レモンを使いたい!ですが、値段が張りますよね。レモンの皮をいっぱい使いたい…でも高い…。そんな悩みを解決するために、国産の柑橘系でもいろいろ試してみました。 名付けて『柚子チェッロ』と『すだちチェッロ』。この名前を見れば何を使ったかもうお解かりだと思います。柚子とすだちです。 


左から柚子チェッロ、すだちチェッロ、リモンチェッロ

この2つは『香酸柑橘』とよばれます。これはみかんなどとは違い、香りは良いのですが、酸味が強く、そのまま食べるのにはむかないもののことをいいます。香酸柑橘の仲間は他に、かぼす、ライム、シークワサーなどがあります。

柚子は中国が原産で、すばらしい香りと適度な酸味を持っていて、和食ではお馴染みの食材ですね。日本には冬至に黄色い柚子をお風呂に入れて入る習慣があるくらいなので、黄色い柚子の旬は10月から12月の冬。7月から10月頃には皮が緑色の青柚子も出回ります。

すだちは柚子の親戚にあたる香酸柑橘で、徳島県の特産物です。こちらも適度な酸味と香りを持っていて、焼き魚やマツタケの横に添えられているイメージがありますね。収穫期は、8月から10月頃までが旬です。2つとも皮にハリとツヤがあるもの、持った時に重みがあるものを選ぶと良いでしょう。

今回の主役の柑橘類がそろったところで早速作り始めましょう。今から浸けておけば、夏には誰かに自慢したくなるような素敵な自家製チェッロが出来上がることでしょう。

さて、その自家製チェッロをただ飲むだけではもったいない!そこでリモンチェッロを使ったお菓子をご紹介します。その名は『DELIZIA AL LIMONE(デリツィア・アル・リモーネ)』。これは、南イタリアのソレント半島一帯のお菓子です。レモン汁を入れたスポンジケーキを、これまたレモンの皮や、リモンチェッロを入れた2種類のクリームでデコレーションしたお菓子です。豊かな香りを生かしたお菓子なので、自家製チェッロで試してみてはいかがでしょうか。

BUON APPETITO !!

<コラム担当>
茂木 紫穂子

<このコラムのレシピ>
リモンチェッロ
デリツィア・アル・リモーネ

<バックナンバーはこちら (2006年5月~2009年5月>

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