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【百人一首と和菓子】恋路
2014年03月05日

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<【百人一首と和菓子】ってどんなコラム?>

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お菓子について
恋する人への思い......夢の中ででも会いたい気持ちや、夢の中でさえ会えないもどかしさを、抽象的に春のお菓子として表現しました。

豆辞典
18 藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)
 平安時代の歌人です。生まれた年は分かりませんが、亡くなった年は、昌泰4(西暦901)年と、延喜7(西暦907)年の2つの説があります。「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」という36人の歌詠み名人に名前が入っています。
 また、書道の名人としても知られていました。京都の高雄にある神護寺の釣り鐘は、国宝に指定されていますが、この鐘に刻まれた文字が、敏行の筆跡であり、現存している敏行の唯一の筆跡とされています。残念ながら、一般公開はされていません。
 17番の歌の作者、在原業平(ありわらのなりひら)とは、お互いの妻が姉妹であったことから、親しくしていました。

 さて、歌の方は、
住之江の岸に寄る波の「寄る」ではないけれど、昼はともかく「夜」の夢の中の通い路でさえ、あなたは人目を避けようとなさるのですか。

 というくらいの意味です。
 作者は男性ですが、女性の立場に立って作った歌で、『古今集』という和歌集にも入っています。「住之江(すみのえ)」とは、現在の大阪市住吉区にある住吉神社付近の海岸のことで、波・松・忘れな草で有名な歌枕(うたまくら=和歌に多く詠まれる名所)です。
 歌が詠まれた当時と今とでは、恋愛事情がかなり異なります。平安時代の貴族は、邸宅や服装などを思い浮かべると、優雅できらびやかな生活をしていたかのようですが、実際は、政権争いがすざまじく、政治的権力を得るために恋愛を利用することが普通に行われていました。
 しかし、人の気持ちや心の動きというのは、1000年経ってもそれほど大きく変わるものではなく、恋しい人に会えないせつなさ、もどかしさは、今の私達に通じるものがあります。

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このコラムの担当者

和菓子班のホームページ委員長
定岡宏和

辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希

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