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【百人一首と和菓子】山おろし
2011年11月30日

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<【百人一首と和菓子】ってどんなコラム?>

山おろし

 

お菓子について

「山おろし」とは山から吹き下ろす冬の冷たい風のことです。

今回のお菓子は、三角形に形作った薯蕷饅頭で「山」を、

三角棒でつけた筋目で「山間」を、

麦焦がしと白ごまで「枯野」を、

焼きごてつけた筋で山から吹き下ろす「風」を、

氷餅で「寒さ」を、それぞれ表現しています。


豆辞典
74 源俊頼朝臣(みなもとのとしよりあそん)
1155年ごろ生まれ、1129年ごろ亡くなったようです。71番の歌の作者が父親で、85番の歌の作者が息子です。
俊頼は、政治家としての地位には恵まれなかったようですが、和歌と楽器の篳篥(ひちりき)が上手だったようで、特に、和歌の方面での才能には大変恵まれていました。白河法皇の命令で『金葉(きんよう)和歌集』を編纂したり、『俊頼髄脳(としよりずいのう)』という歌論書を著したり、『散木奇(さんぼくき)歌集』という自分の和歌を集めた歌集を作ったりしました。
人と争うことを好まない、円満な人柄だったため、たくさんの人から親しまれ、尊敬されたようです。

さて、歌の方ですが、

 

冷たかった人(女性)が、私になびくように初瀬観音に祈りはしたけれど、初瀬の山から吹き降ろす風よ、お前のように、いっそうあの人の心が辛く激しくなるようにとは祈らなかったのに。

 

くらいの意味です。
今も昔も変わりなく、恋する人は悩み多きもの。「初瀬」というのは現在の奈良県桜井市の長谷寺のことです。初瀬の観音様は、願いごとを叶えてくれると、古くから有名でした。「私のことを好きになってくれますように」とお祈りしたのに、前よりいっそう女性の態度が冷たくなってしまったようです。一体何があったんでしょう。
京の都から奈良のお寺に詣でるだけでも、今よりずっと大変なのに、願いごとが叶わなかったら、ましてや、願ったことと逆になってしまったら……。さぞかしショックだったことでしょう。



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このコラムの担当者

いつも陽気な和菓子職人
今成 宏

辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希

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山おろし

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