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【百人一首と和菓子】恋心
2013年03月27日

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<【百人一首と和菓子】ってどんなコラム?>

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お菓子について
街中でその人と同じような声を聞くと、振りかえってしまう。
気づいたら、その人のことを思い出している。
「誰か好きな人でもできた?」と突然に人にいわれ、ドキッ!!としてしまう。
恋心......誰にでも一度は経験があると思います。
百人一首の中で恋を詠んだ歌は43首あり、およそ半分です。恋の歌は、驚くほど現代の私たちも共感でき、今も昔も人の気持ちは変わらないと思います。
今回は
薄紅色の薯蕷饅頭 で 「隠しきれない恋心」を
糸状の薯蕷練切 で 「心の中でまじりあう気持ち」を
薯蕷練切のきんとん、錦玉羹、銀ぱく で 「思わずでてしまった顔色」を
それぞれ表現しています。
ちなみに、5月27日は「百人一首の日」です。百人一首を選んだとされる藤原定家の日記に、百人一首らしきものが登場するのが1235年5月27日で、これが、百人一首の記録として始めだと考えられているからです。

豆辞典
40 平兼盛(たいらのかねもり)
平安時代の歌人です。生まれた年ははっきりしませんが、亡くなったのは990年で、このとき、およそ82歳といわれています。15番の歌の作者、光孝(こうこう)天皇のひ孫である篤行(あつゆき)という人が「平(たいら)」の姓を与えられました。この篤行の三男が兼盛です。皇族が皇族でなくなるのを臣籍降下(しんせきこうか)といいますが、そのとき、源(みなもと)や平(たいら)などの姓をもらいます。
 「平」の姓を与えられた人々にはいくつかの系統があり、桓武(かんむ)天皇・仁明(にんみょう)天皇・文徳(もんとく)天皇・光孝天皇などの流れがあるようです。

 平兼盛は、歌詠みの名人として有名でした。三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)という歌詠みの名人に名前が入っています。47番の歌の作者恵慶(えぎょう)法師と交流があり、59番の歌の作者赤染衛門(あかぞめえもん)は娘だといわれます。

 さて、歌の方は、
 人には知られまいと、じっと心のうちに隠していた恋だけれど、私の恋は顔色に出てしまった。「何か恋の悩みでもあるのですか。」と人がたずねるまでに。

というような意味です。
 恋心は、それほどみんなには知らせたくないもの。まして、深い理由があった場合は、なおさらですが、これはどういう状況の歌なのか......。
 実はこの歌、41番の歌とともに、天皇の前で行われた『天徳四年内裏歌合(てんとくよねんだいりうたあわせ)』に出されたものです。「歌合」とは、簡単にいうと、「左」と「右」の2つのグループに分かれ、1首ずつ歌を出し、どちらが優れているかを競うゲームです。

 兼盛の歌が出されたとき、相手方の歌も大変できがよかったので、勝敗を決める判者(はんじゃ)は、優劣つけがたく迷っていました。村上天皇が兼盛の歌を口ずさんでいらっしゃったため、こちらが勝ちとなったといわれます。その後、負けた側はどうなったのか......。
続きは、41番の豆辞典をお楽しみに。


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このコラムの担当者

いつも陽気な和菓子職人
今成 宏

辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希

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