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"グレーテル"のスタジオから【女帝マリア・テレジアのミルクのシュトゥルーデル】

グレーテルのかまど

2017.04.12

4月10日放映の「グレーテルのかまど」いかがでした?

今回は先週のマリー・アントワネットの母君、マリア・テレジアがこよなく愛したお菓子

"ミルヒラーム・シュトゥルーデル"でした。

グレーテルの残したメッセージは「賢い女はリサイクル」。


"ミルヒラーム"とはミルクのこと、"シュトゥルーデル"は渦巻きの意味です。

ミルクをたっぷり含んだフィリングを、パリパリのパイ皮で包んだお菓子です。

このフィリングはミルクをたっぷりと含んだ白パンで作ります。

フィリングを白パンで作るようになったのは宮廷の食卓で余った白パンを無駄にしないようにとのことだそうです。

エコな考えですね。

まずはパイ生地つくりから始めます。この作業はヘンゼルにはお手のもの。
レシピ指導は、中濱尚美先生です。


 

次はいよいよフィリング作り。ウィーンでは白パンを用いますが今回は食パンで作ります。

賽の目に切り分けたら、牛乳にしっかりと浸して柔らかくします。



浸した食パンを手で軽く絞って余分な水分を除いておきます。水分が多すぎるとパイ皮で巻きにくくなります。



焼けた生地はフィリングを巻きやすいように布の上で伸ばします。

シュトゥルーデルのパイ皮は相当薄く仕上げるものですので、けっこう難しい作業。

本来はピザ生地のように手で持って回転させて薄くしていくのですが、

これはすぐにできる技術ではありませんから、今回は端を固定し、引っ張りながらゆっくり伸ばしていきます。



伸ばした生地に溶かしバターを塗りながらフィリングを巻きこみ、耐熱皿に移し、大きなオムレツのように形成して、

隙間には卵ソース(牛乳+砂糖+卵1個)を流し込んで、200℃のオーブンに。

 

表面がパリッと焼きあがったら耐熱皿から取り出して、バニラソースをかけてできあがり。

焼きたてのパイ生地に包まれたミルクたっぷりのフィリングはフワフワ。

ぜひ、温かいコーヒーとともに。

ハプスブルグ家の"女帝"としてその名をとどろかせたマリア・テレジア。

その晩年は孤独なもので、薄暗い部屋に引きこもって思いにふけっていたと言います。

きっと家族みんなでこの"ミルヒラーム・シュトゥルーデル" を囲んだ時間が頭の中を去来していたことでしょう。

このお菓子はマリア・テレジアにとって幸せの象徴のようなものであったにちがいありません。


月曜日の夜は、グレーテルのかまどをお楽しみに!
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『グレーテルのかまど』
毎週月曜日放送  22:00~22:25 【NHK Eテレ】
再放送毎週水曜日 10:25~10:50【NHK Eテレ】

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