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『落語食堂 らくしょく』開店!(60日目)

新聞
落語食堂

2017.06.06

毎日新聞夕刊(関西版)6/6(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!






さて、担当は「岡田裕先生」初登場です。





今回の落語は「浮かれの屑より」
紙屑屋の源兵衛の居候となっている能天気な男がいた。少しは仕事を手伝えと言われるが、
まったく役には立たず。そこで、長屋の奥の空き家で紙屑を選りわける「選り子」をやらすが、
まったくやる気がなく・・・



「中々苦労しましたねぇ」との感想がありましたが、岡田先生は今回の落語の世界観をどのように

表現したのでしょう。



まずは、お酒です。「天狗舞 おりがらみ」





すてきな器だと思ったら、先生が知り合いの卒業生の方が作ったそうです。



それでは、一品目です。「鰈の昆布じめ」






おぼろ昆布は「紙屑」に見立てて。
器もよくみると、蛙が踊っている絵になっています。どんちゃん騒ぎをする若旦那のよう。




岡田先生「江戸時代は醤油があまりなかったので、煎り酒で刺身を食べていました。
ぜひ今日は煎り酒で召し上がってください。




また、鰈は水分が多いのでこのように紙塩で。




鰈を選んだのは、成魚になるとジーと動かずに海底にいることから、何もせず動かない若旦那に見立てて。
「紙」「屑」「ひょうきんな若旦那」、今回の料理のいたるところで表現されています。









緑色は、防風。湯がくとより味が出てくる食材ですね。
吉坊さん「おいしい。おひたしにしないと、食べない方も多いですよね。」
岡田先生「今日は完全に酒のアテになる料理です 笑。」
昆布しめに使ったのは、白板昆布やおぼろ昆布など。すべて紙っぽく、屑っぽく。



吉坊さん「これは、何ですか?」


岡田先生「水前寺のりです。普段食べているのりとは食感は違いますね。」
吉坊さん「のりって言われないと分からない。海藻っぽい歯ごたえですね。」


さて、今回の落語の場面の話になり。

吉坊さん「『びわの種かー』という時に、普通は種を投げるようにするが、師匠は正座したままジャンプして

『種かー!』と言っていて。うわーっと思い、僕もたまにやっています 笑。」

また吉坊さんは落語の内容に合わせて、扇子の大きさも使い分けているそう。

いろいろな大きさがあるんですね。



2品目です。「目板鰈から揚げ」

鰈が踊っているよう。



盛り付けをする岡田先生。



形をとって、一日干して、揚げる際には低温でじっくり、最後は高温で一気に。
とここで、岡田先生がこの塩は何の塩でしょう?とクイズ。




吉坊さん「うーーん。魚?」
岡田先生「正解です!鯛塩です。」
吉坊さん「鰈ということで、右斜め上を見て食べました 笑」

なるほど!



実は昨年に東京から大阪に引っ越してきた岡田先生。
東京時代にも、お寺や料理屋さんでの落語を聞きに行っていたそうで。
東京と大阪の違いについて、盛り上がった2人。

地域と文化の違いは面白いですね。



それでは、今回の落語食堂はここまで!

くわしいレシピはこちらからどうぞ。


ぜひ次回もお楽しみに。