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中国料理TOPへ好吃(ハオチー)!中国料理! コラム一覧へ
連載コラム 好吃(ハオチー)!中国料理!
北京料理、上海料理、四川料理、広東料理、点心と5つのジャンルを、それぞれ担当の厨師(料理人)、点心師(点心専門家)が、中国での体験を交えながら料理の作り方とそれにまつわる話を紹介します。まずは、基本的な料理から始めましょう。
エビのマヨネーズ炒め
エビのマヨネーズ炒め


エビのマヨネーズ炒め

 「土俵際の茶藝芸人」という名の通り、中国茶にどっぷりつかっています。なぜ中国茶藝に足を踏み入れたかは前回(「酢豚」コラム参照)お話しました。香港で研修したせいか、中国でよく飲まれている緑茶より、ウーロン茶やプーアル茶のおいしさにはまってしまいました。おいしいプーアル茶にはなかなか出会えません。茶葉の過ごしてきた年月により、味が異なるので、試してみないと分かりません。

 プーアル茶はビンテージものというか、長く寝かしたものほどよいといわれていますが、最近は年代ものが少なくなってきました。それで、西暦2000年に作られたプーアル茶を自分達で育てようと香港のお茶屋さんが円盤状の餅茶を売り出しました。お茶マニアはそれを買って大事に熟成しています。私も辻調理技術研究所にひとつおいて熟成させています。
 実は、2030年に香港に皆で持ちより、お互いのプーアル茶の味を楽しもうという企画があるのです。毎年一回少し削って飲み、1年を振り返るのが新しい習慣になりました。これまで3回味わいましたが、今のところ味に変化は見られません。2030年が楽しみです。ワインのようにまったりした味わいが醸し出されるでしょうか。

 プーアル茶といえば、泥臭い黴臭いと思っていたのに、35年くらい前の「黄印プーアル茶」を飲んだ時は衝撃でした。香り、味がクリアーで、ふくよかな後味が1時間近くも口の中に残りました。55年ものも飲んだことがあります。なるほどおいしかったのですが、これには及びませんでした。茶葉にもそれぞれ育まれてきた人生というものがあるんだなぁとつくづく思いました。

2000年製のプーアル茶おいしく味わうには急須の手入れもかかせません

 もうひとつの趣味は釣りです。香港のマンダリンホテルで研修していた時のこと、昼休みに仲間5人と釣りに行くことになりました。場所はフラマーホテルの前のフェリー乗り場付近。釣り竿を使わず、糸巻きのようなものにジグヘッド(錘の付いた針)をつけ、カウボーイの投げ輪のようにビュンビュン振り回して15〜16メートル程飛ばすのが香港スタイル?みたいです。魚がかかると糸巻きをグルグル巻いて引き上げます。なんと初めての香港スタイル?で「ガルーパ」(ハタの類)が2匹かかりました。8cm、15cmと小さかったのですが、釣れるとうれしいものです。仕事が終わってから「清蒸(姿蒸し)」にしようと、ホテルの厨房の業務用の水槽に入れておきました。さて、仕事が終わり、いよいよ楽しみの時間と思っていたのですが・・・・・・あれっ?いくら捜しても、その2匹の魚は影も形もありません。必死に探す私の横で、皆が「こいつの魚が大きな魚に食べられた!」と大爆笑していました。水槽の中にも弱肉強食の厳しい世界があったのです。

 土曜の夜中、日航ホテル近くの遊歩道を歩いていると、カップルにまぎれて怪しい?夜釣りの人が結構います。ここでは「ダイワ」ブランドが羨望の的。「ダイワ」印の帽子や釣具を持っていると「オ〜!」と歓声が上がります。

 休日にマンダリンホテルの社員専用モーターボートで、レパルスベイに「遊水」(海水浴)と釣りに行きました。今度は釣り竿も買い、気合がはいっています。でも、皮肉なもので、こんな時はかえってダメで、50cmの海蛇がかかっただけ。仕方がないので、「アップレイチョウ(アヒルの舌という名の洲)」に向かいます。海鮮料理といえば、鯉魚門、西貢が有名ですが、「アップレイチョウ?」。なんと、そこは魚の問屋街。簡易水槽ともいうべきトロ箱が積み上げられています。簡素だが賑わっているレストランで、香港ならではの新鮮な海鮮料理と例湯(スープ)をたっぷり味わいました。自分の釣った魚でないのが、なんともいえず残念でしたが。

 さて、今回の料理はハタではなく、エビです。香港でゆでた伊勢エビに少し甘いマヨネーズをかけた前菜はポピュラーですが、少しひねって、揚げたエビにマヨネーズをからませます。マヨネーズを鍋に入れて炒め合わせるのはちょっと珍しくないですか?マヨラーにぜひお勧めの一品です。



このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ エビのマヨネーズ炒め

土俵際の茶藝芸人
人物 矢尾板 渉
中文之星
人物 福冨 奈津子
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