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連載コラム 百人一首と和菓子
「『古典』と『和菓子』だって?もう、いや!」と逃げ出さないでください。想像とおいしさとちょっぴり恋の世界を味わって頂きたいだけですから。百人一首の和歌を読んで私たちなりに解釈し、イメージを膨らませて作ったのがここにご紹介するお菓子です。和菓子の世界には、和歌や物語を元にして想像力を働かせ、作品に表現するという楽しさや遊びがあるのです。このページを通して、日本の良さを見直して頂けたらうれしく思います。
夏のお菓子滝の道
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはんとぞ思ふ
夏のお菓子 滝の道
お菓子について
  古くから日本人に愛されてきた滝は、さまざまな詩や物語などに登場します。深い森の中に存在する美しい姿、周囲を取り囲む山々や渓谷。耳を澄ませば、今にも聞こえてきそうな滝の音や落下する水流、岩にあたって砕ける飛沫。こんなイメージを膨らませ、滝水の流れや川の流れる様子を抽象的に表現しました。
豆辞典
77 崇徳院(すとくいん)
  平安後期(1119〜1164年)を生きた人で、第75代の天皇であった人物です。系図上の父親は鳥羽院ですが、実は、ひいおじいさんにあたる白河院の子であろうとされます。この出生の秘密によって、悲運な人生を歩みました。5歳で天皇になりましたが、実際の権力は白河院や鳥羽院が握っていたので、自分の思い通りにはならなかったようです。そして、弟の後白河天皇と争った保元の乱に敗れて讃岐に流され、失意のうちに46歳で亡くなりました。

  歌の意味は
川の流れが早いので、岩にせき止められた滝川の水が二つに分かれても、その後にひとつになるように、たとえ今はあなたと別れても、行く末には必ず逢おうと思う。

  という意味です。
  滝川の流れの早さが、恋の激しさと重なって、どんなことがあっても、思いをとげようという強い気持ちが感じられる歌です。作者は18年間皇位についていましたが、歌が詠まれたのは、天皇の位を退いて後の30代のこと。どんな苦しい恋をしていたのでしょう。苦しい恋心になぞらえて当時の自分の心境を詠んだ歌だという解釈もありますが、さて、あなたはどちらだと思いますか。



このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ 滝の道

和菓子班のホームページ委員長
人物 定岡 宏和
辻調の御言持(みことも)ち
人物 重松 麻希
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