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連載コラム ビバ!!ベバレッジ
人間は水を口にしないと数日しか生命を維持できません。何でも体の70%以上が水分だとか・・・・それはさておいても、おいしい料理には、おいしい飲み物をあわせたいものです。もちろん食事中だけではなく、寒い日には一杯のコーヒーで体を温め、夜の静寂にもの思う時はブランデーをチビリチビリ。はたまた友人との愉しい会話を盛り上げる生ビール。夫婦で想い出話をする時のダージリンティー・・・・さまざまな場面で皆さんの傍らに、さりげなく登場するのはどんな『飲みもの』でしょうか。このコラムではそんな『飲みもの』の素顔にスポットを当てていきます。決してミズ臭い話ではありません。 チャんと読んでください。
カクテルレシピは2:1:1
    ドライ・マティーニ、マンハッタン、サイドカー、ユキグニ、マルガリータ、ファジー・ネーブル、カシス・ソーダ、スクリュー・ドライバー、スプモーニ、ソルティードッグ、ベリーニ、青い珊瑚礁、キールなどなど………カクテルの創世記から愛されてきた定番のもの、流星のようにはかなく消えてしまったもの、少し考えただけでも沢山のカクテル名が浮かんできます。皆さんも聞いたことのあるカクテル名が1つか2つはあるのではないでしょうか?世の中にカクテルは星の数以上にあると思います。今この瞬間でも世界のどこかで新しいカクテルが生まれ、それは近い将来に大流行するかもしれません。

   最近では、新しいフレーバーのリキュールなどが発売されると、そのリキュールをベースとしたカクテルがはやります。少し前ならば「ディタ」や「パライソ」といったライチ・リキュールがブームになりましたので、それとブルー・キュラソー、グレープフルーツ・ジュース(トニック・ウォーターを加えるレシピもある)で作った「チャイナ・ブルー」が流行りましたし、その前は「オリジナル・ピーチ・ツリー」というピーチ・リキュールとオレンジ・ジュースで作った“あいまいなオレンジ”、「ファジー・ネーブル」もよく飲まれました。思い起こせばカルーア・ミルクやブルー・ハワイ、フローズン・ストロベリー・ダイキリ、ロングアイランド・アイスティーなど、どれもすごく流行したカクテルですね。ん〜!!なっつかしぃ〜!!

   では趣味に走った前回の私のコラム「今宵の飲み物 ドライ・マティーニ」とは趣向を変え、少し役に立つお勉強から始めましょう。
   カクテルは大きく2種類に分かれます。1つは、皆さんの「カクテル」のイメージが強い、いわゆるカクテルグラスに注がれるショートカクテル。もう1つは、その他のグラス(ワイングラスやコップ状のグラス)に注がれるロングドリンクス(ロングカクテル)です。
   カクテルグラスに注がれるショートカクテルは、注がれた瞬間から温くなっていきますので、短い時間で飲み干すものです。逆にロングドリンクスは大きなグラスに氷と共に注がれるために味の劣化が少なく、おしゃべりなどを楽しみながらゆっくりと味わうタイプのカクテルです。
   ちなみに、ショートカクテルの分量は90mlを全量として分数で表記されます。これはベーシックなカクテルグラスが3oz(3オンス=90ml)で作られているためで、ロングドリンクスの場合はいろいろなサイズのグラスに入れ、氷も加わることから、材料はmlで表記されます。ですからレシピを見るだけでショートかロングかが簡単にわかるのです。

   私も授業でカクテルを紹介する事があるのですが、膨大なカクテルすべては覚えられませんので、ベーシックな(昔からある不変的な)カクテルと流行のカクテルをいくつか覚えて授業に生かすようにしています。
   そうして多くのショートカクテルに触れていると、ある一定の法則のようなものの存在を感じることができます。実はベーシックなカクテルの分量比は同じであることが多いのです。ということは、この比率をベースにして材料を変えてゆくだけで、別のカクテルになるのです。その一例として下の表を作ってみました。


   上記のカクテルの比率は酒2:リキュール(甘味)1:柑橘類(酸味)1。リキュールと柑橘類がジュースや生クリームに置き換わる場合もあり、この比率のカクテルは他にもたくさんあります。ベースとなるお酒には通常40度になるジンやラム、ウォッカなどが使われるので、それらの高いアルコール度を適度に調整するために飲みやすくなるのか、はたまた味わいのバランスが取れるのか、それとも単に覚えやすいのか・・・・答えはたくさんあるようですが、これを「カクテルの黄金比」と呼ぶのは行き過ぎでしょうか?

    他には、比率が1:1:1(レシピなら全ての材料が1/3)の場合も結構多く、グラスホッパー、カミカゼ、ゴールデン・キャデラック、ビトゥイーン・ザ・シーツ、ルシアン、オリンピック、オールド・パル、キッス・オブ・ファイヤーなどがそれです。そういえばロングドリンクスのネグローニもこの比率です。この比率はもしかしたら覚えやすいからかもしれません。

   さあ、たくさんのカクテルが皆さんとの出会いを待っています。バーへ出かけますか?自宅で創作してみますか?今回のコラムがヒントになって、おいしいカクテルが出来ればいいですね。


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ アレクサンダー
レシピ アレクサンダーズ・シスター
レシピ エックス・ワイ・ジー
レシピ サイドカー
レシピ ブルー・ムーン
レシピ ブルー・マルガリータ
レシピ モッキン・バード
レシピ ユキグニ
レシピ ネグローニ

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中谷聡博
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