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連載コラム 菓子まし娘のお菓子講座
「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。
菓子まし娘の コロンビエ よもやま話
アーモンドとオレンジピール風味のケーキ

コロンビエ
知恵美(以下C): さぁ、お菓子カットしますよ〜。このお菓子の中にはフェーブ(陶器の小さな人形)が入っています!フランスではガレット・デ・ロワで大盛り上がりですよね。このフェーブ!コロンビエの場合は、ひきあてると1年以内に結婚できるとか!まぁ、そんな話は結構ありますよね〜、シャンパン注いでもらうのが最後の人とか・・・

亨子(以下K): あら〜おいしそう!私はちょっと大きめでお願いね〜(フェーブ集めてるから?)。まだ菓子ましでは紹介してないけど、パン・ド・ジェンヌというお菓子に似てるね。どちらもマジパンを使ってるし、卵を泡立てているし。しっとりしておいしい〜。ところでこのお菓子の名前コロンビエの意味は何?あれ〜麻紀先生の方がちょっと大きくない?

麻紀(以下M): えぇ〜 w(>_<)w 1年以内に結婚ですか〜!!知恵美先生!是非その大きい方を私に下さいっ!!あっ、いつものように脱線しそうになっちゃいました(^^ゞえ〜っと。なになに?コロンビエってのは・・・今、調べるのでちょっと待っててください・・・・・・・・・・あっちょっと亨子先生!私が調べ物してる間に私の分まで食べないでくださいよ!フェーブは渡しませんよ!!あっ コロンビエでしたね(^^ゞ調べたところによると『コロンブ』ってフランス語で『鳩』の意味ですって。『ピジョン』ってのも同じくフランス語で鳩を指しますが、これは知恵美先生と私のだぁ〜い好きな食べる方の鳩ですよね。コロンブは平和の象徴の白い鳩を指すんですって!あぁ〜フランス料理が食べたくなってきちゃった。。。ねぇ知恵美先生?ってあれっ???ところでなんでこのお菓子が白い鳩なんでしょ?

C : それは、このお菓子が、「ペンテコステ=聖霊降臨祭」のお菓子としてプロバンスや南西部地方で作られていたものだからです。ペンテコステは、キリスト教の復活祭から数えて50日後で、十二使徒に聖霊が天から降り、その聖霊の力を得て布教をはじめたことにちなんでキリスト教会設立の日とされている祝日。聖霊は、目には見えない神様の力なので、よく白い鳩で象徴されます。そのことから聖霊が降臨した日を祝う菓子に、鳩(コロンブ)の小屋という意味のコロンビエという名前がつきました、ということです。分かりましたか?って、聞いてないし・・・中にフルーツのコンフィ(砂糖漬け)が入っているのが特徴ですよ!!

K : ふーん、じゃーこれも行事菓子であり、地方菓子でもあるといっていいよね。二つ目ちょーだい!!中の砂糖漬けフルーツは何か限定されている?メロンの砂糖漬けが入っているのは見たことあるけど。

C : メロンの砂糖漬けがもともと入っていたのかもしれませんね。今はいろんなフルーツが入っていますが。南仏に行くとメロンがゴロゴロ転がって畑になっているの見て、誰も盗って行かないのかなぁと下世話なことを思ってしまいました。アプトという街がフルーツのコンフィ有名ですよね。行った?アプトで、食べた?コンフィ。私は近くの街にしか行ってないけど、お店でコンフィがたくさん売られてたよ。いちご、パイナップル、キウイなんかを砂糖漬けにしてカゴに盛ったりして飾ってあったけど、良いお値段してたなぁ・・・パリでも時々見るね。

M : アプト、行きましたよ〜!右見ても左見ても砂糖漬けフルーツばっかり!ってくらいたくさん売られていました。どこもかしこも砂糖漬けフルーツ。。。あ〜でも日本でも一緒ですよね。その地方の特産品はどの店でも売られていますもんねってあれっ?なんでアプトは砂糖漬けフルーツの街なんだろ??砂糖漬けは日本のお漬物と一緒で保存の為???

 
C : フリュイ・コンフィってとっても古くから作られているもので、紀元前2000年ごろから。もともとはハチミツにつけていたフルーツが始まりで、プロヴァンスで作られるようになったのは中世になってから。ローマ法王の元で、コンフィの組合が作られてアプトでは盛んになったみたいだね。十字軍によって砂糖が伝えられて、砂糖がとても高価だったので、砂糖漬けは、富と権力の象徴として晩餐会で飾られていたそうです!!もちろん保存のためもあったけど、他にも目的はあったみたいだね。今は贈り物として買っていく人がほとんどみたいだけど、後は観光客とかがお土産として買っていくんだろうね。亨子先生はどのフルーツのコンフィがお気に入りですか?

K: やっぱりオレンジかな。チョコレートをコーティングしたものは最高だよね。砂糖漬けフルーツ作った事あるけど難しい〜!!なかなかシロップが浸透して行かなくて、市販のようにはならなかった・・・南仏の専門店でも見たり、食べたりしたけどそんなに沢山は食べれないなぁ。買いに来る人は多かったような気がするけど、どんな風に食べてるのか知ってる?

C : フランス人もそのまま食べる人は少ないようですよ。やっぱり、お菓子に使ったりするのが一般的で。でも、パイナップルとかマロングラッセはそのまま食べるみたいですけど!良質のものがあれば買ったり、贈ったりはするようですが・・・庭にフルーツを育てているのでたくさん取れればジャムを作ったり、コンポートを作る方が普通みたいです。まぁ、マロングラッセは別!って何度も言っていたけど・・・では、では、私も一つ、いただこう。

あっ!何かがフォークに当たったかも。2人には内緒で・・・




このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ コロンビエ

菓子まし娘
人物 瀬戸山 知恵美
人物 古村 亨子
人物 鈴木 麻紀
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