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連載コラム 怖くない、怖くないインターナショナルクッキング
和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
ブラウニーって、どんな食べ物?
   1993年9月中旬、エスニック料理の研究を始めて約1年半過ぎた頃、2度目のアメリカを訪れる機会が与えられました。約半月かけアメリカ東部のボストンから西に向かって、ニューヨーク、サンタフェ、ニューオーリンズ、ロサンジェルス、シアトルという流れの旅程で、それぞれの地方料理というか郷土料理を学びました。ここですべてを語るには難しいものがありますので、今回はニューヨークにある一つのレストランに絞って記します。

ユニオン・スクウェアー・カフェ
ユニオン・スクウェアー・カフェ
   訪れたのは9月19日(日)の夕刻、名前は「ユニオン・スクウェアー・カフェ(Union Square Café)」と言い、住所は「21 East 16th St.(bet. 5th Ave.& Union Square),N.Y.」です。小さなリスたちが戯れる公園のすぐ近くに位置し、現在も健在で営業しています。店の入口から中ほどにかけてはバーになっていて、カジュアルスタイルで来ている若い年齢層の客が多く、その奥にあるダイニングルームの方はほとんどの客がフォーマルスタイルで席を占めていました。料理やワインのサーヴィスを担当しているのは全員女性で、男性は後片づけや次のテーブルセッティングを担当しているのが目立ちました。フランスのレストランでは考えられない事ですが、ニューヨークでは夜のサーヴィスだけでも2〜3回転するのが当たり前のようです。

ソフトシェルクラブのフライ ショロンソース添え
ソフトシェルクラブのフライ
ショロンソース添え
   それではこの時私が頂いた料理を紹介しましょう。まず始めに、ソフトシェルクラブ。これは脱皮したばかりの蟹で、まだ殻全体が柔らかく、24時間以内であれば殻ごと美味しく頂ける蟹のことです。これに小麦粉をまぶしてから揚げにし、ソース・ショロンを添えた逸品です。英語での料理名は、「Deep Fried Softshell Crabs with Choron Sauce 」です。初めて口にした食材で、外側はかりっとしていて、中はソフトに仕上がっていました。

レモンとこしょう風味の皮がパリッとしたローストダック
レモンとこしょう風味の皮が
パリッとしたローストダック
   次にグリーンサラダを少し頂いて口の中をさっぱりとさせ、鴨肉に続きます。鴨は1/2羽が一人前で、皮と身の間にこしょうとレモンの皮の刻んだものが詰めてありました。火は完全に通っているのですが、身は柔らかく、皮はパリッと仕上がっていて、桃といちじくのチャツネは、マスタードシードの風味とよくマッチしていました。付け合わせには、野生のピカンナッツと黒目豆*を混ぜたご飯が添えてありました。料理名は、「Crisp Roasted Lemon-pepper Duck with Peach-Fig Chutney, Wild Pecan Rice and Black-eyed Peas 」です。鴨肉と甘酸っぱいチャツネとの相性が素晴らしく良く、付け合わせにご飯というのが嬉しかったですね。

ブラウニー
ブラウニー
   最後にデザートです。ここで出てきたのがブラウニーなのですが、一般的にアメリカでブラウニーと言うと、デリカテッセンなどのガラスケースの中にある茶色い塊のお菓子というイメージがあり、クッキーのように固くもなく、ケーキのように柔らかくもないもののように感じます。この時、私が頂いたブラウニーは焼きたての熱いもので、外はカリッとしていて、中はソフトに仕上がっていました。上に重ねたアイスクリームが溶け出し、まわりのチョコレートソースと合わせてブラウニーを口の中に入れる...気づいた時、皿に残っているのはミントの葉だけでした。

   さて今回は、このデザートを紹介しましょう!

*黒目豆:ブラックアイドピーBlack-eyed Pea。ササゲの一種で、豆の中心部に黒い斑紋が1つあり目のようにみえる。



このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ ホットチョコレートブラウニー、バニラアイスクリーム添え

スパイスの魔術師
人物 三木 敏彦
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