今年も韓国の彗田大学校・慶熙大学校の学生が来校
「日本料理短期研修」を実施、和菓子授業も要望
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食のプロを育成する辻調理師専門学校(大阪市、校長:辻芳樹)は、今夏も韓国の彗田(ヘジョン)大学校から12名、慶熙(キョンヒ)大学校から20名の学生を受け入れ、それぞれに「日本料理短期研修」を実施しました。
2015年に教育連携協定を締結した彗田大学校は、ホテル調理外食学部日本料理専攻のクラスを持つ2年制の大学で、韓国ではレベルも人気も非常に高い学校です。今回は12名の学生が来校し、7月31日~8月4日の5日間、だしを引いたり、鯛をさばいて造りにしたり、煮物・蒸し物など基本の調理法について学ぶ講義と実習のカリキュラムを受講しました。また木津市場や刃物専門店、酒蔵なども見学し、本校の留学生とも交流しながら短くも内容の濃い時間を共に過ごしました。恒例の"寿司屋"を模したシミュレーション実習では好きな寿司ネタを自由にオーダーし、職人になりきった学生が寿司を握るという内容で大変盛り上がりました。
次いで来校したのは、今年で2回目となる慶熙大学校の学生20名です。同大学校の学生たちはホテル観光大学という学部に所属しており、普段は経営学をはじめ外食産業学、調理科学などを学んでおり、調理実習の経験は少ないものの、基本的には彗田大学校と同様のカリキュラムを受講しました。加えて、日本料理の歴史や器・包丁など日本の食文化を学ぶプログラムも追加し、中休みを含む8月17日~8月24日の8日間、日本に滞在して様々な体験をしました。また同大学校からは和菓子についてもリクエストがあり、本校としては初めて、海外の教育機関に和菓子の授業を実施しました。学生たちは「練切」の技術には苦戦していましたが、先生のデモンストレーションで完成した練切の美しさに感嘆の声を上げていました。また抹茶を点てたり、自国の文化と似て非なる日本の文化を楽しみながら授業に参加していました。
辻調理師専門学校は海外の学生が日本に興味を持ち、日本の食文化に触れた経験を広く発信し、彼ら自身が食文化の担い手になってくれることを期待しています。今後も様々な海外の教育機関と連携を深めてまいります。
▼彗田大学校の修了式
▼慶熙大学校の修了式
<お問合せ>
辻調グループ企画部:渡邉、尾藤
TEL:06-6629-0206
E-mail:tsujichopress@tsujicho.com
辻調グループNEWS LETTER vol.48(PDF)
辻調理師専門学校(大阪市、校長:辻芳樹)と東京学芸大学 環境教育研究センター(小金井市、センター長:椿真智子)は、「環境×農業×食に関わる教育についての多様な研究開発」の一環として、一般の方も視聴できる「『食と環境』オンライン公開セミナー2023」を開催します。本セミナーは2022年度より開始した企画で、「食」を通しての環境教育の理解推進・普及を目的としています。
環境問題を取り巻く原因や因果関係は、近年ますます複雑化しており、高い水準で理解を深めるには、多角的かつ長期的な視点に立って学ぶ必要があります。環境教育が扱う諸問題のうち、地球環境と密接に関わるテーマのひとつが「食」です。食は最も身近な消費行動であり、生活文化・暮らしの基礎であるからこそ、ローカルかつグローバルな環境問題と切り離すことができないためです。そこで2023年度は6回にわたり、消費者、生産者、研究者、教育者、技術者、料理人など異なる立場の専門家を招いて、当事者意識をもって「食と環境」に向き合えるような広領域なセミナーを展開します。
◆2023年度 第1回オンライン公開セミナー概要◆
2023年度第1回のテーマは「食と環境教育の今と未来」です。東京学芸大学において長きにわたり環境教育の研究・実践をおこなってこられた原子 栄一郎氏(東京学芸大学環境教育研究センター)より、環境教育の歴史の概観と、現在の到達点および根本課題を学びます。トークセッションでは小山 伸二氏(辻調理師専門学校 講師)が加わり、実際のレストランの取り組みを例にあげながら、食業界から見た環境への向き合い方と可能性を考えます。ぜひご視聴ください。
【申し込みフォーム】https://forms.gle/heDtdfACRwCZJ8tw8
【日 時】2023年6月3日(土) 16:30~18:00
【方 法】オンライン(ZOOMによるライブ配信)
【対 象】どなたでもお申込みいただけます。
【参加費】無料
【締 切】2023年5月31日(水) 23:59 ※定員500名に達し次第、締め切ります
【主 催】東京学芸大学 環境教育研究センター、辻調理師専門学校
【スケジュール】
<挨拶>
尾藤 環(辻調理師専門学校 産学連携教育推進室室長)
<第1部/キーノートスピーチ>
原子 栄一郎(東京学芸大学環境教育研究センター 教授)
「環境教育の今」
関東ローム層に覆われて耕作不適な武蔵野台地が広がる江戸における野菜栽培の促進は、江戸幕府にとって重要政策課題の一つでした。現在まで引き継がれる江戸野菜はどのように成立したのか?人々の営みを「美食地質学」で紐解きます。
<第2部/トークセッション>
原子 栄一郎 /小山 伸二(辻調理師専門学校 講師)
「ローカル・ガストロノミーの可能性」
日本の本格的「ローカル・ガストロノミー」の先駆者である、志摩観光ホテルの故 高橋忠之シェフ(第5代総料理長)。三重県伊勢志摩の海の幸をふんだんに使った独自のフランス料理は、1980年代に全国から注目を集めました。この高橋さんの料理を愛した2人が、地域の文化から生まれた革新的な料理について、その魅力と可能性をめぐって話します。
◆「食と環境」オンライン公開セミナー2023 今後の予定◆
2023年度は下記のテーマで全6回の開催を予定しています。
内容の詳細、申込み方法については、随時ホームページでご案内いたします。
https://www.tsuji.ac.jp/news/cat501/gakugei-tsujicho.html
※内容と開催時期は変更になる可能性があります。
◆本セミナーに関するお問合せ◆
東京学芸大学 環境教育研究センター×辻調理師専門学校 公開セミナー事務局
E-mail:gakugei.tsujicho@gmail.com
◆ご取材/報道に関するお問合せ
辻調グループ企画部:尾藤、今村
TEL:06-6629-0206
E-mail:tsujichopress@tsujicho.com
東京学芸大学×辻調「食と環境」オンラインセミナー2023.pdf