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ニュースリリース

第9回辻静雄食文化賞 受賞作・受賞者決定

プレスリリース
辻静雄食文化財団

2018.05.28

食分野の教育と研究に生涯を捧げた辻調グループ創設者・辻静雄の志を受け継ぎ、「辻静雄食文化賞」は2010年に創設されました。この度、「第9回辻静雄食文化賞」の受賞作品・受賞者が決定しましたので、ご報告いたします。

本賞は、我が国の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指して目覚しい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、これに賞を贈るものです。また特別部門として専門技術者賞を設け、調理や製菓等の現場で活躍する技術者を顕彰しています。

なお、第9回辻静雄食文化賞贈賞式は、2018年7月13日に東京・八芳園にて開催を予定しております。贈賞式につきましては、改めてご案内申し上げます。


◆本賞◆
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『珈琲の世界史』
旦部幸博/著 講談社/刊

<受賞理由>
商品作物としてのコーヒーノキの伝播と消費国におけるコーヒー飲用の歴史を、世界的規模で通観した力作。文献渉猟により導きだした精緻な歴史的考察は説得力があり、嗜好品の枠にとどまらず食文化研究の優れた業績として、長く参照される基礎文献となるだろう。

<作者と作品について>
コーヒーの起源から世界各地への伝播、商品としての重要性や現在の状況に至るまで、綿密な文献の調査を通じて、コーヒーの辿った歴史を網羅的にわかりやすくまとめている。また、随所にはさみ込まれた逸話にも著者の博識が生かされており、読んで楽しめる作品になっている。著者は滋賀医科大学講師。医学博士。著書に『コーヒーの科学』(講談社ブルーバックス)、『コーヒー おいしさの方程式』(共著、NHK出版)がある。


◆専門技術者賞◆
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杉野 英実(すぎの ひでみ)
「HIDEMI SUGINO」オーナーシェフ

<受賞理由>
精緻な製菓技術を追究するとともに自らの味覚をたゆみなく磨き続け、菓子作りを通して世界に通用する高度なオリジナリティを発揮している。経験を重ねた今もなお、伝統の継承を超えた新しい菓子の創造に日々邁進する姿は、続く世代の模範と言える。

HIDEMI SUGINO(イデミ スギノ)
https://www.facebook.com/kyobashihidemisugino
東京都中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1F


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第9回辻静雄食文化賞 選考委員会(敬称略)
<委員長>
石毛直道(国立民族学博物館名誉教授、文化人類学者)
<委員>
鹿島茂(明治大学教授、フランス文学者)
湯山玲子(著述家、プロデューサー)
福岡伸一(青山学院大学教授、分子生物学者)
西山嘉樹(元文藝春秋編集者)
辻芳樹(辻調グループ代表、学校法人辻料理学館理事長、辻調理師専門学校校長)
八木尚子(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所副所長)

第9回辻静雄食文化賞 小委員会(敬称略)
<委員>
犬養裕美子(レストランジャーナリスト)
門上武司(「あまから手帖」編集顧問)
君島佐和子(「料理通信」編集主幹)
柴田泉(フードジャーナリスト)
戸田顕司(日経BP社ビジネスメディア編集部長)
長沢美津子(朝日新聞編集委員)
西山嘉樹(元文藝春秋編集者)
山田健(サントリーホールディングス株式会社CSR推進部チーフスペシャリスト
__兼 サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 水科学研究所主席研究員)
淀野晃一(「月刊専門料理」編集長)
山内秀文(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所研究顧問)
八木尚子(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所副所長)


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