「地方料理の集合体」などと形容されるイタリア料理。ちょっと堅苦し〜い表現ですが、つまりは「土地のマンマ(お母さん)の味」ということ。「イタリアの家庭で作られるおふくろの味を日本の食卓へ!」をテーマに、皆さんよ〜くご存知のこれぞイタリア料理から、日本では無名に近い地方料理まで、ただひたすら個人の趣味でご紹介。「イタリア料理はmammaのマンマ」の思いをタイトルに込め、辻調グループ校「イタリア大好き!!!」職員が、遠き恋しきイタリアを想いながら好き放題、いえ、自由に綴る偏重コラム。星付きレストランの料理も!と、時にはテーマを外れて大暴走なんてことにも!?
えー今回は、以前にもいろいろとご紹介したイタリアのお菓子を食べに行こう!がテーマです。以前のコラム「
魅惑のイタリア菓子
」と「
まんまネーミングなお菓子たち
」は読んでいただきました? さあ、読んでいただいたということで、実際に食べに行きましょう!
なかなかイタリア菓子専門店って近くにないんですよね〜〜〜って方に、写真とお話だけでも食べた(食べに行った)つもりになれるように、先日イタリアに行かれた(遊びでですよ!)小泉先生と対談しながら進めていきましょう!!!
■日本とイタリアのお菓子屋さん事情の違いとは
小泉:
やー、イタリアってやっぱりいいですね!
小林:
そら一人もんはええなー。自由に旅行に行けて。
小泉:
だって年に1回はイタリアに行かないと・・・。死んでしまう・・・。
小林:
依頼してたイタリアのお菓子屋さん情報はちゃんと得てきたんでしょうな。
小泉:
写真撮ってきましたよ。トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリ、シチリア島などなど。
小林:
いいねー。見せてー!
小泉:
イタリアのお菓子屋さん(パスティッチェリーア)は、ほぼテイクアウト専門って考えてもいい感じ。もちろんその場で食べられるお店もあるけど、ほとんどは持って帰るか、その場で食べちゃう。
トリノといえばチョコレート!
ナッツ類も有名
シチリア名物のカンノーリ
すぐに食べる場合は「ハイ!」と手渡し
小林:
日本のお菓子屋さんにも最近はイタリアの生菓子があるよね。例えばティラミスやパンナ・コッタなんか。きれいな器に入って、案外高価だけど。
小泉:
ティラミスの誕生地と言われてるヴェネト州のトレヴィーゾでティラミス食べましたけど、あれはもともとレストランのデザート菓子ですよね。パンナ・コッタもそうでしょ。あと、イタリアに比べて日本は量が少め。イタリア人が見たら、怒っちゃいますね。「足りない!」って。それに甘さとアルコールも・・・足りない。
レストランではパンナ・コッタも
華やかな盛り付け
イタリアのバールで食べたティラミス(右)と焼き菓子。 後ろはカッフェ・シェケラート(氷と一緒にシェイカーで冷やしたエスプレッソ)
小林:
甘さとアルコール?
小泉:
そう。食べた瞬間、「甘っ!」っていう感覚と、その後にくるアルコールが足りないと思うんですよね。日本人には1個食べたら「もう十分だ!」っていうくらいの甘さとアルコール。
小林:
そうかもね。
■ナターレ(クリスマス)のお菓子屋さん
小泉:
イタリアのお菓子屋さんに行くなら、ナターレの時期も楽しいですよ。
小林:
イタリアのナターレっていうと・・・お菓子とは違うけどプレゼーピオ! キリスト誕生の場面を人形などで表現した模型で、クリスマスの前から年始にかけて教会には必ずといっていいほど飾られてるし、おもちゃ屋さんとかに行くと家庭用の小さいのも売ってるよね。きれいやったな。これってあんまり日本では知られてないんじゃない?
フィレンツェの広場に飾られた
クリスマスツリー
ナターレの定番、プレゼーピオ
小泉:
そしてナターレに欠かせないお菓子といえば、やっぱりパネットーネ! もともとはミラノの郷土菓子ですが、今ではイタリア中で食べられてます。
パネットーネ
小林:
ナターレ前になるとお菓子屋さんだけじゃなく、タバコ屋さんからスーパーまで、どこでも売ってるもんね。イタリアのクリスマスケーキといえばこれやもんな。昔はパネットーネを食べながらナターレが来るのを待ったとか聞いたことがあるな。
小泉:
でもナターレ当日とかには大安売りしてますよね。売れ残ったものを。今は工場で大量に作ってますから、これも日本のクリスマスケーキと同じです。でも家で最初から作るとなると大変ですもんね。昔ながらの方法だと作るのに1週間程度、本当に手間がかかるんですよ。そうやって作っているお菓子屋さんやパン屋さんのパネットーネはおいしいです! ただ大量生産のものより、値段もちょっと高めですけどね。
小林:
あと、お菓子屋さんのディスプレイもきれいやったな。ラッピングもナターレって感じ。
小泉:
あー、またイタリアに行きたくなってきたなー。ナターレにイタリア行きましょう! アンディアーモ!
小林:
お金出してくれる?
小泉:
・・・。
■ナターレ(クリスマス)のお菓子屋さん
小林:
でも旅行中に現地でお菓子を買うのって勇気がいるよね。イタリア語が話せないと。
小泉:
そうですね。ただ、1個でも購入できるから、恥ずかしがらずにチャレンジですよ。指差して「これ1個」って感じ! そしたら、何も言わなくても、きれいに包んでくれるし、イタリア人の包み方も変わってておもしろいんで、それ見てるのも楽しい。後は食べながら散策を続ける。公園で座って食べる。いろいろと楽しみ方がありますね。
小林:
あ、ナポリで名物のスフォリアテッラ食べながら散策したことある! ナポリといえば、ババも有名だけど、スフォリアテッラも外せない。もともとはパイのように層になった生地にリコッタチーズで作るクリームを詰めて焼いたもので、これはスフォリアテッラ・リッチャ。それともう一つ、練っただけの生地にクリームを詰めて作るのがスフォリアテッラ・フロッラ。焼いても層にはならないけど、家庭で手作りするには簡単でいい! 家でも作っちゃうなんて地元の人に愛されてるよね。
ババ
スフォリアテッラ
なんと1つ約120円!
こんな値段で買えちゃうの〜!
ナポリのスフォリアテッラ屋さん
小泉:
最近は、日本にも冷凍のものが輸入されているから、バールで食べられたりしますよ。サクサクしててたまりません!
小林:
じゃあ、今回はそれを作ってみよう!
小泉:
レシピあるんですか?
小林:
えっ!? 持ってないよ。
小泉:
・・・。
小林:
まぁまぁ! イタリアで食べた味を思い出しながら、とりあえず二人で作ってみようよ!
■関西のイタリア菓子店情報
小林:
最後に関西で本格的なイタリア菓子を買うとしたらなんだけど・・・
小泉:
関西にもあるんですか?
小林:
うん、あるよ! 兵庫・芦屋の「アマレーナ」、大阪・靭公園の「パスティチェリア ピアノピアーノ」とか。
小泉:
さっそく行ってみようっと!
小林:
おーい、スフォリアテッラは!?
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このコラムのレシピ
コラム担当
スフォリアテッラ
気まぐれなピエモンテーゼ
小林 孝至
愛しきインテリスタ
小泉 憲司
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